友達以上、恋人未満6 本文へジャンプ


今、オレは猛烈に後悔していた。

目の前には、ベッドに腰かけて足を開いて座る鷹史の姿。
その中心には、ズボンの上からでも分かるくらい膨れ上がっている様子が見てとれる。

「…………っ」

思わず目を逸らしてしまう。
しかし、どこを見ていいのかも分からず、オレの視線はウロウロとさまよっている。
しかし、自分で言った手前、やっぱり無理とは言い出しにくい。

(ど、どうしよう……)

軽い目眩まで覚え始めたオレの上から、声がした。

「雅美」
「は、はい!?」
緊張と混乱で、裏返った声が出てしまった。
反射的に鷹史を見れば、少し苦笑いをしていて、それでいて欲情した色は消えていなかった。

「恥ずかしいなら、見ないでする方法もあるけど?」
「えっ!ど、どうやって…?」
思わぬ言葉に、すがるように聞き返す。

小さく笑うと、鷹史はオレの身体を引くとベッドの上で向き合うような形で座らせる。
「え?え…?」

困惑するオレを無視して、鷹史の腕がオレの背中に回される。
グイッと抱き寄せられて、正面から抱き合うようになる。
ジーとズボンのチャックを下ろす音が聞こえ、思わず目線を下に向ける。

「こうやって、くっつけば顔も見えないから恥ずかしくないだろ?」

(顔は見えなくていいけど、これはこれで恥ずかしいような……)

けれど、さっきの状態よりはマシかな、とも思える。
下からは、鷹史のムスコが出され、オレの手を掴んでそのまま鷹史のモノに誘導される。

「……っ……」
「ほら、触ってよ」

耳元に、吐息混じりの鷹史の声が響く。
その声に反応して、身体にゾクリとしたものが走る。

(くっそー……こうなりゃヤケだ!)
覚悟を決めたオレは、キュッとモノを掴む。

その瞬間、鷹史から小さく声が出た。

「あ、わりぃ…い、痛かったか?」
焦ったオレは、すぐに手を離した。
「いや、痛くないから大丈夫だ。もっと触ってくれ」
「そ、そっか…」

なんだか、さっきからお願いばかりしている鷹史の言葉にむず痒い何かを感じる。
そろそろと、また手を伸ばして握ってみる。

(なんか…コイツの、デカくないか?)

当たり前だが、自分のモノしか触ったことが無いので基準は自分のムスコなのだ。
既に、大きくなっているとは言え、自分のムスコよりも大きいのは分かる。

(えーと…いつも自分でしてるようにでいいのかな…)

悩みながら、ゆるゆると上下に動かしてみる。

しばらく続けてみるも、イクまでには到底かかりそうだ。
どうしようか、考えていると鷹史の動く気配がした。
オレのズボンに手が伸び、チャックを下ろされる。

「な、何して」
言っている間にも、手は止まない。
今度は、オレのムスコを出され、そのまま鷹史のモノにピタリと合わせる。

「一緒にしたら、雅美も気持ちよくなれるだろ」
「いや、オレは別に――」
言いかけた言葉を遮るように、鷹史の大きな手でしごかれる。

「あっ…!」
「遠慮すんな」

(遠慮なんかしてねぇよ!!)

心の中では、いつものように言い返せているのに、口から出るのは吐息ばかりだ。
一緒に触れてる、鷹史のモノがさっきより更に大きくなったように感じた。
刺激されるのは久しぶりだからか、オレのモノはすぐに反応する。

(って、なんで男相手に反応するんだ!オレのムスコー!)
心のなかでは泣きそうになるのをこらえ、それと同時に下半身に快感を覚え始める。

「ぁ……っ」
「雅美、手が止まってるぞ」

そう言って、オレの手を再び取って、鷹史の掌に包み込むように一緒に握らせる。
更に速く上下に動かされ、どちらの息か分からない程、お互いの息が上がる。

「はぁ、はぁ」

オレのモノは、既に大きくなり、どちらの先走りが分からないが、互いの手を汚している。
先走りのせいで滑りがよくなると同時に、くちゅくちゅと音まで響く。
オレの身体は、鷹史に寄りかかり、頭の中は、早くイクことばかり考えていた。

「はぁ…っ、ぁ…ん」
「…っ……雅、美」

耳元には、熱を帯びた鷹史の声。
クイっと顎を持ち上げられ、ぼんやりと目を開ければ、鷹史の顔が近づいてくる。
(あ、キスされる)
と思ったのと同時に、口を塞がれ、舌で刺激される。

「ふ、ぁ…」

鷹史とのキスに慣れてしまったオレは、素直に口を開けて受け入れる。

段々、頭がボーとしてきて鷹史にしがみついてることに気付いてなかった。

「あ、あぁ…んっ」

射精感が込み上げてきて、オレの身体がブルブルと震えてくる。
それに気付いたのか、鷹史の手の動きが更に速くなる。

「雅美…雅美」

オレの名前を呼ぶ鷹史も限界が近いのか、オレの首筋に顔を埋めてくる。
チリッとした痛みが首筋に感じたと思ったら、ペロリと舐められて、オレは呆気なくイッてしまった。
「あぁ……っ!」
その数秒後に、鷹史のもグッと膨らんだかと思ったら、熱い液が出るのを感じた。
互いに大きく息を吐いて、鷹史はオレにチュッと小さくキスをした。